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第二種電気工事士試験の難易度

 第二種電気工事士試験は、筆記試験と技能試験で構成されていますが、受験資格を設けておらず、実務経験も必要なく、誰でも受験可能な資格となっています。
このように垣根が低く設定されていることからも、難易度は、電気工事に携わるための基本的な知識が問われるレベルの試験と解すべきでしょう。
実際に、電気の基礎理論の知識もなかった全くの文系人間である当サイト管理者が独学で受験に挑み、一発合格できています。

筆記試験&実技試験の難易度は?

筆記試験

直近5年間の筆記試験での合格率は52~70%と、受験者の半数以上が合格しています。

▶合格率の詳細はこちらから

他の国家試験を受験したことがある方や調べられた方ならわかると思いますが第二種電気工事士試験の難易度は決して高くありません。
筆記試験では、問題50問に対して、概ね30問を正答すれば合格となります。これは、残る20問が不正解でも合格できることを意味しますので、こうした点からも難易度は比較的低い試験と言われているようです。
また、勉強時間も、第二種電気工事士試験の受験案内が掲載される頃(約3ヵ月前)からスタートして、1日2時間を勉強に充てたとして、試験前日までの約90日間で180時間を使うことができます。世間一般の声としては、勉強時間は50時間から200時間と幅があるようですが、合格を目指すには180時間もあれば十分な時間と言えるでしょう。
なぜ十分と言い切れるか。それは、この筆記試験が、過去問の繰り返しによる「暗記」で対策できるからです。

まずは筆記試験に集中する

 必要なものは、市販の参考書や過去問です。過去問を繰り返し解くことを基本としながら、参考書を使って理論や計算問題の知識を補足するイメージです。過去問での繰り返しの学習が、本番での類似問題対策や問題への慣れに有効ですので、過去5年以上の問題を掲載している本を活用しましょう。また、参考書は図やイラストが多く入っているものを選ぶと、目で見て情報が入ってくるのでわかりやすいと思います。
また、本サイトには学習の振り返りの際やスキマ時間などで活用できる、過去問対策ツール「一問一答の4択クイズ」を搭載しています。

▶過去問対策ツール「一問一答の4択クイズ」は、こちらから

まずは、受験案内を確認し、モチベーションを高めたら、試験までの180時間は筆記試験に集中しましょう。」

技能試験

直近5年間の技能試験での合格率は62~74%と、筆記試験の合格率より高いものとなっています。
これは、技能試験の候補問題13問が事前に公表されており、対策しやすいことが1つと言えます。
一方で、技能試験では「欠陥がないこと」「時間内で完成させること」が求められており、欠陥1つで不合格となりますし、制限時間内に作業が終わらなければ不合格となります。こうした点から、技能試験では筆記のように暗記だけでは通用しない難しさがあります。
よって、技能試験対策では、施工作業(組み立て)の練習が必須となります。

この技能試験は、筆記試験終了後のおよそ1ヶ月半後に行われます。勉強は、筆記試験後(解答速報の答え合わせで合格が見込めると思って)からのスタートで十分です。勉強時間は、1日2時間を充てるように努力してください。特に独学の方については、この技能試験対策では自己流の勉強法はお勧めできません。参考書の購入とともに施工作業(組み立て)方法が紹介されている動画(YouTubeなど)を目で見て、実際に手を動かして学習することが必須です。初回の施工作業(組み立て)では、動画を見ながらということもあり、1日あたり3問(40分×3問=120分)が限度と思いますが、4日間では13問を施工(組み立て)できると思います。2回目以降は、一旦バラした配線を再度施工(組み立て)して覚える。複線図を作成しなくても施工(組み立て)できるレベルに仕上げていく。複線図は、確認用と割り切るくらいでもいいかもしれません。バラした施工の再施工(組み立て)なので、配線をカットする時間が要らず、1日あたり20分×5問程度を練習できると思います。これを、今日はNo1からNo5まで、明日は時間がないけどNo6からNo8まではやる!といったように、とにかく繰り返し練習を続けていってください。試験間近となったら、あらためてゼロから(配線を切るところから)施工作業(組み立て)してみる。この頃には記憶と慣れにより、作業時間は1問あたり30分で完成できるレベルになっていると思います。

ここまでくれば本番は余裕?

 当日、会場では、キットが入った箱「材料箱」が目の前に置かれます。そして、試験開始前には試験監督員の指示により「材料箱」に収められた材料に不備や不足がないことを確認します。

「試験開始後の材料交換には一切応じられません」と説明があるので、これだけでも緊張が走るのですが、試験開始と同時にあちらこちらでカシャカシャと音が鳴りだすため、会場の異様な雰囲気にのまれることになります。筆記試験ではあり得ない何とも言えない雰囲気ですので、練習では20分で完成できたものも、本番では制限時間ギリギリという事態が十分あり得ますし、場合によっては施工ミスというリスクも高まります。
ですので、繰り返しの練習を継続することは、メンタル的にも強くなり「自分はここまでやってきたのだから大丈夫だ」という自信に繋がり、落ち着きを取り戻すのに有効ですから、毎日欠かさず練習を継続しておきましょう。

もし、「自分で学習を進めるのはちょっと苦手」という方でしたら、通信教育での対策講座をお勧めします。
「Time is Money」の考え方ですが、独学より費用はかかるものの、通信教育のテキストを使用できることで、密な学習時間=時間の有効活用に繋がりますから、自分の学習スタイルをイメージして独学なのか通信なのかを検討してみましょう。通信教育の資料請求(無料)をしてから、自分の学習スタイルを決めるのも1つかもしれませんね。

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