第二種電気工事士の資格を取得するにあたって、受験から免状交付までの費用をまとめてみました。
第二種電気工事士の資格取得費用は総額でおよそ6万円かかります。これは、他の資格試験のように筆記試験だけではなく、技能試験までの対策をしなければならないためです。ですので、受験を目指す前に合格までの費用を概ね把握しておくことで、思わぬ出費に感じることのないようにしておくことが大切です。
第二種電気工事士資格取得にかかる費用
第二種電気工事士の資格取得にかかる費用としては、「受験料」「参考書代」「電材費」「登録手数料」があります。受験料は試験の主催者に支払う費用、参考書代は学習を進めるにあたって自分で書籍などを購入する費用、電材費は筆記合格後に技能試験に向けて練習のため実際に電材を施工するための材料費、登録手数料は合格後の登録のための手数料です。
費用合計 | 59,900円 | |
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内訳 | 受験費用 | 9,300円 |
筆記試験テキスト | 2,000円 | |
筆記試験過去問 | 1,000円 | |
技能試験テキスト | 2,000円 | |
技能試験工具セット | 13,000円 | |
技能試験電材セット | 26,000円 | |
免状交付申請費用 | 5,300円 | |
その他(写真・住民票) | 1,300円 |
まずは、上記費用の詳細を確認しましょう。
受験料(受験手数料)
第二種電気工事士試験の受験手数料は、インターネット申込みの場合は9,300円(非課税)、書面(受験申込書及び払込取扱票)による申込みの場合は9,600円(非課税)とされています。(2021年現在)
参考:一般財団法人 電気技術者試験センター (https://www.shiken.or.jp/)
参考書代
筆記試験対策では、参考書の購入費用がかかります。受験するうえで最低限揃えるべき参考書としては、テキストと、過去問題集が必要です。過去問題集は必ず買いましょう。なぜなら、筆記試験問題の多くは過去に出題された問題から繰り返し出題される傾向があるからです。
テキスト代が概ね2,000円程度、過去問題集が概ね1,000円からといった感じですね。
技能試験対策では、参考書とともに動画を活用することも重要です。作業動画はYouTubeでも掲載されていますが、正しい作業であることを確信して学習するためにも、自分が購入するテキストに掲載されている動画を活用する、もしくはYouTubeと併用すると安心感が違いますね。
〇お勧めの参考書
<筆記試験>
参考書では、図やイラストが多く入っているものを選ぶと、目で見て情報が入ってくるので理解しやすいと思います。図やイラストがふんだんに使用されており、お勧めの参考書の1つとして、「すいーっと合格」シリーズを紹介します。
・「ぜんぶ絵で見て覚える 第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格」 2,090円
・「すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問」 1,078円
<技能試験>
筆記試験と同じく、図やイラストが多く入っているものを選ぶと理解しやすいです。また、YouTubeなどの動画サイトと連動している参考書とすることも選択する際の目安となるかもしれません。技能試験の参考書でも「すいーっと合格」シリーズが出版されています。QRコードをかざすことで作業ビデオが再生できたり、付属のDVDで基本作業を押さえることもできます。
・「ぜんぶ絵で見て覚える 第2種電気工事士技能試験すいーっと合格」 2,090円
技能試験用の工具
技能試験では、技能試験用の工具を自分で準備して試験会場に持ち込まなければいけません。
「令和4年度第二種電気工事士試験(国家試験)受験案内」の14ページでは、技能試験にあたって、
「電動工具以外の全ての工具を使用することができます。」と記載されています。
また、最低限必要と考えられる工具として「 ペンチ、ドライバ(プラス、マイナス)、ナイフ、スケール、ウォータポンププライヤ及びリングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997 適合品)」が指定されています。
受験者は、これらの工具を必ず持参することが求められており、技能試験当日までに買い揃えておく必要があります。
工具は単品で買い揃えるより、セットのほうがお得です。電気工事士技能試験用のセットが販売されていますので、工具選びに時間を費やすくらいなら、これを購入するのも選択肢の1つです。参考として、当サイト管理者が試験に合格した際の工具を紹介します。
「技能工具ホーザン(HOZAN) 電気工事士技能試験工具セット」 12,709円
電材費(電線・電材セットの代金)
電線セットは、最低2回分は必要です。これは、当サイト管理者の経験からではありますが、①はじめての施工、これをバラして配線の再施工(組み立て)、②試験直前での総仕上げとして、ゼロから(配線を切るところから)施工(組み立て)、といった感じで、2回分の電材があれば繰り返しの練習が可能です。ただ、余裕を持って練習したいという方は、後で買い足しをすると割高となりますから、初めから3回分を購入しましょう。
「技能部材2種 技能試験セット【3回練習分】(電線、器具、テキスト)」 25,980円
登録手数料(免状交付申請手数料)
合格後には、電気工事士免状交付申請を行います。この時に必要となる費用が「免状交付申請手数料」5,300円です。支払方法は現金もしくは収入証紙など指定された方法で支払います。収入証紙の場合は、申請先の都道府県のものを購入し貼付することとなります。※収入印紙ではないので注意
その他の費用
その他に必要な費用としては免状交付申請の際の「写真」代、必要書類として指定されている場合の「住民票の写し」発行手数料、返信用封筒が必要とされている場合の切手代などです。
このあたりについては、申請先の都道府県が公表している内容を確認して準備を進めてください。また、受験の際には、自宅から試験会場までの交通費も生じますからね。
以上が、第二種電気工事士資格取得までにかかる費用です。幅広く勉強するために参考書を多く購入するなどの場合には、それだけ費用は膨らんでいきますので、ここに掲載したものは最低限の目安として押さえてください。
通信講座の活用
通信講座は必須ではありませんが、「講座を利用するほうが勉強がはかどる」と考えられているのであれば、通信講座をフル活用する勉強方法もあります。通信講座は、概ね6万円のようですが、教材費や講座DVDがセットになっているなど、通信講座ごとに特色がありますので、講座内容やセット内容を確認して、自分に合った講座を利用するようにしましょう。
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