第二種電気工事士(電気工事士2種)の筆記試験後は、技能試験いわゆる実技試験対策を行うこととなります。
この、実技試験を受験する際の指定工具は自分で準備をしなければなりません。
試験というと、何となく持ち込みができないイメージがあるので、当日は試験会場に工具があるのでは?と勘違いしてしまいがちです。
電気技術者試験センターのサイトに掲載されている「第二種電気工事士(国家試験)受験案内」では、技能試験の会場で使用できる作業工具として、電動工具以外の全ての工具を使用することができることと、最低限必要と考えられる指定工具を、「必ず持参」することが記載されています。
ですので、自宅で練習の際に使っていた工具を、当日は会場に持っていかないといった勘違いをしないように注意が必要です。
万一、工具を忘れてしまっても貸し出しはないようですので、完成はもとより、そもそも作業ができずに試験が終わることとなってしまいます。
ですので、当日は指定工具の持参を忘れないように準備してください。
指定工具について
電気技術者試験センターのサイトに掲載されている最低限必要な指定工具は以下のものとなっています。
ペンチ、ドライバー(プラス、マイナス)、ナイフ、スケール、ウォータポンププライヤ ー、リングスリーブ用圧着工具です。
これらの工具はホームセンターに行けば購入ができますし、試験対策セットとしてネットショッピングでも購入することができます。
実物を見て選ぶならホームセンター、試験対策セットとして選ぶならネットショッピングといった選択肢になるでしょう。
それぞれの工具について以下に掲載します。
ペンチ
試験では、結線するため電線を切ったり、芯線を曲げて輪を作る作業の際に使用します。ペンチには種類がありますが、まずは電工ペンチを選びましょう。
ドライバー(プラス、マイナス)
試験では、ネジ止めの作業工程があるため、締め付けの際にプラスドライバーが必要となります。電線を引き抜く際にはマイナスドライバーが必要となる場面もあることから、プラス、マイナスともに揃えておきましょう。なお、グリップが丸く回しやすい電工ドライバーというものがあるので、作業効率のことも考えて、これを選びましょう。
ナイフ
試験問題によっては、VVR(丸形)ケーブルの作業が含まれるものがあります。VVRの被覆をむくために必要となるのが電工ナイフです。
スケール(電工メジャー)
電線を適切な長さにカットする際に必要となるのがスケールです。長さを測定する道具です。巻き取り形を購入する際は、長さを固定できるようにストッパー付きのものを選びましょう。なお、この試験で取り扱う電線はそこまで長いものではないので、公表問題や問題集などを参考にして、規定サイズが測れるのであれば、定規(直尺)を選ぶ方法もあります。
ウォータポンププライヤー
試験問題によっては、ロックナットの締め付けや、クランプ取り付け作業が含まれるものがあります。こうした作業の際に必要となるのがウォータポンププライヤーです。試験では、あまり大きなものですと取り回しづらいので、200mm前後のサイズを選びましょう。
リングスリーブ用圧着工具
試験では、電線の芯線を接続するためにリングスリーブの圧着作業が含まれます。この圧着作業に使用するのが圧着工具です。持ち手の部分が黄色のものを選んでください。圧着を行うと刻印は極小(○)・小・中・大(のいずれかを選択)が圧着できます。
時間短縮のために準備したい工具<ホーザン ワイヤーストリッパー(P-958)>
芯線被覆のストリップ、ケーブル外装のストリップ、切断そして電線を曲げて輪を作る作業がこの1つで対応可能となる便利な工具です。ぜひとも「新品」で揃えてください。というのも、中古品を購入した場合には、それまでの使用頻度がわからず、最悪の場合、試験日当日の作業中に壊れるといったリスクが伴うからです。1つの工具でいくつもの作業ができるということは、使用頻度が必然的に高くなります。新品を購入することでリスクを軽減するといった自己管理に努めてください。
あわせて揃えたい<P-958に装着できる合格ゲージ(P-925)>
さらなる時短を目指すなら、この合格ゲージの装着がおススメ。被膜のストリップや電線のカットが、このゲージで長さを合わせながら1工程で行うことができます。これを使えば、これまでのような「まず寸法を測ってマークして」、次に「マークした部分をストリップやカットする」といった工程を短縮することにつながるわけです。
ゼロから揃えるなら技能試験用の工具セットを選択<ホーザン DK-28>
電気技術者試験センターが指定する技能試験用の基本工具(ペンチ、プラスドライバ、マイナスドライバ、電工ナイフ、スケール、ウォータポンププライヤー 、リングスリーブ用圧着工具)と、VVFストリッパーがセットになった技能試験用の工具セットです。
この工具セットと以下の器具・電線セットが届けば、すぐに技能試験対策をスタートさせることができます。
候補問題全13問を練習するための部材(器具・電線)セットも準備を
技能試験に合格するためには、全13問の候補問題を40分という制限時間内で欠陥なく完成できるように、繰り返し練習しておく必要があります。そのための部材セットは、最低2回分が必要とされます。工具セットとともに器具・電線がセットとなった部材セットも揃えておきましょう。
安心のホーザン製 ケーブル&器具2回セット
とりあえずリーズナブル1回分電線+器具セット
コストパフォーマンス重視のケーブル+器具2回セット
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